身近にある事例っぽい企業に出会った
中小企業診断士の試験では、
色々な「こんな会社あるのかしら?」と思うような会社に出会えます。
こんな会社には中々会えないのかな?
と思っていましたが、先週そんな事例っぽい会社に会えたので、ちょっと紹介します。
会社概要
その会社は、神奈川県に2店舗展開する中華料理屋です。
一見は、何気なく利用しているそこら辺にある中華屋なのですが、
メニューは定番モノはもちろん、
そこら辺の店では食べられない本格的なモノまで揃ってます。
飲食店というと、まずは立地が重要ですが、
1店舗目はビジネスタワーの近く
2店舗目はスケートリンクに隣接(というか内部的にくっついてます)しています。
さて、どちらが客が多いでしょうか?
さて、どちらが客単価大きいでしょうか?
この答えは後ほど
出会い
そもそもどうやってその会社に出会ったからというと、
簡単に云えば、上司と飲みに行った際に連れて行ってもらったからです。
駅からやや離れたスケートリンクに併設された場所にその店はありました。
内部は大体20〜30名も入れば満席になりそうな位の大きさ。
中華屋さんによくある丸テーブルもありました。
中では丁度2組の宴会が正に始まろうとしていた時でした。
3人だけで行ったのですが、10人は座れる丸テーブルに通してもらいました。
というのも、上司がこの店の常連でかなりの好待遇だったので、色々な話が聞けたという事情もあります。
いやー、常連の力って凄いですね。
内容
まず常連待遇の料理がすごかったです。
まずは3品ということで、次から次に
めちゃく美味しいメニューには載っていない料理が出てくるんです。
そのメニューの内訳は
- 干しナマコとアワビのスープ
- うずら肉のレタス巻き
- スペアリブの黒胡椒鉄板焼き
と、こんな感じ。
それ以外も、フカヒレスープなども出ました。
どれも美味しい料理で、
普段の夕食の3日分はその日だけで食べた気がします。
大将の話
さてココからが本題
常連の人がいるから、色々な話が聞くことが出来たのですが、
そこの大将(女性ですが)の話が興味深かったでした。
現在、会社概要で説明した通り2店舗運営しているらしいのですが。
ビジネスマン達は
- 質よりも量、重視
- 値段も安めに
しているとのこと
一方スケートリンク側は
- 質が良いものを出す
- 量が来ない分、客単価は高い
- 15,000円のコースでも客は取れる!
と、最後のやつ、かなり注目です。
これ、結構凄くないですか?
15,000円のコースなんて、一般人の自分ではお目に掛かったことありません。
でも、これがスケートリンクという場所柄、
スポーツの理事会関係の人達が宴会をするときに、
かなりの額を落としてくれる見たいなのです。
以外に客が居なさそうなのですが、
逆にそんなことはなく、客単価の良い顧客なのだそうです。
大将自身、リニューアルオープンした2店舗目が忙しく、
ビジネスマンの多くいる1店舗目に、あまり手が掛けられていないとのこと。
料理の質は上げると、単価に響いてしまうので、
それ以外の要素で、1店舗目に還元していきたい。
とのこと
まとめ
一見どこにでもある中華屋さんですが、
店舗周辺の客層に合わせ、
料理の内容や質も変えていることに、
ちょっと新鮮な驚きがありました。
どうしても、そこらへんの中華屋というと、
どこも同じメニューで、あまり客層のことを意識していないと思ったのですが、
いやー、正直舐めていましたが、意識が改まりました。
長年残っている店は、その地域の特性に合わせて生き残っているのだと、
感じさせる素晴らしい店に出会えましたので、
ここにエントリとして記録しておきます。
H23年度−事例4−第4問の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ18回目
今回がひとまず最終回になります。
今回の事例4の中では、一番計算が難しかった(ですよね?)問題でした。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
第4問
設問1
a)
1年目 -40百万円
2年目 10百万円
3年目 35百万円
b)
5百万円
c)
投資しない。理由はNPVがプラスであるが、リスクが大きく割りに合わないため。
設問2
投資すべきである。理由は1.高コスト判明時
は-10 百万、低コスト判明時は85百万と正味
現在価値が37.5 百万円とプラスであるため。
2.低コスト判明時でも、全年度において販売
不調となった場合のみ、-15 百万のマイナス
となるだけで、いずれかの年度どれか一つで
も好調となれば正味現在価値はプラスとなり、
リスクが低いため。
思考
- デシジョンツリーの問題かな
- 分岐が沢山ある?
- 設問1は一般的な計算問題だね、計算間違えしないように気をつけなきゃ
- R&D費ってなんだ?
- 問題の構成は、設問1で「投資しない」って結論で、設問2ではうってかわって「投資する」という方向かな
- R&D費と初期投資が掛かるタイミングを整理しないといけないな。
- 文字数が150字って多いな。正味現在価値のプラスマイナスと、リスクの高低を述べればいけるかな?
反省点
計算はあっているか、受験機関の答えと照らし合わせていないので、
間違っているかどうか分かっていません。
ただ、方向性としてはほぼ全受験生が取れていると思われますので、
そこは合格への差別化要素にはつながらなさそうです。
やっぱり圧倒的な計算力で計算もバッチリ合わなくていけないのかな?
H23年度−事例4−第3問の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ17回目
残す所あと2問で、2011年度の診断士試験再現答案シリーズが終わります。
いやー、長かった。
そして、次は何をネタにブログ書こう(;´∀`)
第3問はまた途中式を書く問題でした。
計算は難しくないので、そこらへんの思考は飛ばしていきます。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
第3問
a)
XYZ製造時
営業利益 (問題分より)30(百万円)
XY製造時
1) XY合計限界利益 475(百万円)
2) XY合計個別固定費 250(百万円)
3) 共通固定費 315(百万円)
営業利益 1) - 2) - 3) = -90(百万円)
b)
廃止しない。理由はXYZ 製造時の営業利益の
方が、Z 製造中止時の営業利益よりも多いた
めである。
思考
- 何か表がある。どっかの学校の模試で同じ問題見たな
- これも計算過程書くんだ…どうやって書こうかな
- 理由も50字だけど、数値根拠は計算過程で求めてるから、理由には挙げなくて良いよね
反省点
具体的な数値は計算式を書かせる途中で述べているので、
理由には数値根拠を入れていません。
しかし、営業利益の一点のみしか指定していませんね。
もっと複数の理由を盛り込んだほうが良かったのかな?
H23年度−事例4−第2問の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ16回目
残す所あと数問で、
無駄に長々と続けてきた一連の再現答案に関するエントリにも、終わりが見えてきました。
第2問は文章中に、計算した数値を入れて述べる問題でした。
計算自体もオーソドックスで、
文字数もそこまで多くなく、点数のブレが少なそう気がします。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
第2問
特別注文を受ける。理由は現状が100 万円、
受注時は160 万円と利益が多いためである。
思考
- 追加オーダーを受けるか受けないかの問題
- 40字だから結構狭いね
反省点
結論前出し、比較の為の数値根拠を入れて対応すると、
かなり文字数がカツカツ。
加点要素を逃していないか、ちょっと心配です。
H23年度−事例4−第1問(設問2)の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ15回目
昨日に引き続き、事例4の再現答案を上げていきます。
今回は設問2。
久しぶりに出たキャッシュフロー計算。
しかも途中式を丸ごと書かせる、という採点する方も面倒そうな問題でした。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
思考
与件文読む前
- 営業キャッシュフローを計算過程付きで書くのか、新鮮な問題!
- 課題を訊かれている
反省点
色々な人の話や受験機関の回答を見ると、
その他固定負債を営業CFに入れるかどうかで意見が分かれている見たいですね。
自分としてはどちらでも正解になると思っています。
述べる所は、最初CF状況について述べていてましたが、どうも上手くいかなかったでした。
設問を見なおしてみると、「今後の経営上の課題」という制約が付いていたんですね。
危うく見過ごすところでした。
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ15回目
昨日に引き続き、事例4の再現答案を上げていきます。
今回は設問2。
久しぶりに出たキャッシュフロー計算。
しかも途中式を丸ごと書かせる、という採点する方も面倒そうな問題でした。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
思考
与件文読む前
- 営業キャッシュフローを計算過程付きで書くのか、新鮮な問題!
- 課題を訊かれている
反省点
色々な人の話や受験機関の回答を見ると、
その他固定負債を営業CFに入れるかどうかで意見が分かれている見たいですね。
自分としてはどちらでも正解になると思っています。
述べる所は、最初CF状況について述べていてましたが、どうも上手くいかなかったでした。
設問を見なおしてみると、「今後の経営上の課題」という制約が付いていたんですね。
危うく見過ごすところでした。
H23年度−事例4−第1問(設問1)の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ14回目
どうも事例3まで書ききってしまったら、
いつもの怠け病が発生してしまいました(`・ω・´)
という訳でタロット中小企業診断士(SEO対策)として、細々と再開します。
事例4の最初。
今年から試験の方向性が変わってましたね。
近年みたいなメチャクチャ難しい問題が無かったのが、
吉と出るか、凶とでるか、、、
今回の第1問は設問1、2ふたつともやると長くなるので、
今回は設問1だけエントリ。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
思考
財務諸表/与件文読む前
- 今年は問題点のみ、強みは訊かれてない。
- そして全体的な原因と改善策。問題傾向変わったな
反省点
指標選定は本気道場式だと、これが鉄板ではないかと思います。
しかし、問題点と改善策の文字数が少なく、全ての要素を盛り込もうとすると、
結構マス目がカツカツになってしまいました。
売上が上がっている理由は直ぐ分かりますが、
利益率低下の理由が与件から読み取りにくいです。
無理やりスーパー取引をそれに結びつけましたが、こう考えた人多いのかな?
また棚卸資産増加理由も、与件からは拾いにくいです。
「飛び込み需要」に備えるための在庫過多ではないかと思い、そこを指摘。
合ってるのかな?
あと、借入金増加の件。
ただ、ここは利息支払も増加し、収益圧迫してることも言及した方が良かったなと思います。
が、文字数が足りず、愚直にそれぞれの指標の問題点を突きつける形にしました。
当然改善策はそれと対を成す様に答えるのがセオリー。
与件と財務諸表から出来る対策を述べてみました。
H23年度−事例3−第4問の再現答案と思考
タイトル通り、試験の再現答案と、
それを解く際の自分の思考を上げていきます。
シリーズ13回目
事例3の最終問題。
CAD/CAMのメリットを訊かれているが、
一次知識と与件の内容を組み合わせ、で考えてみる問題でした。
「〇〇なので△△が出来る」と、
機能とそのメリットを並べ、分かりやすく書くことを心掛けました。
各予備校の模範解答には程遠い、
いち受験者の回答ですので、
その点はご了承。
再現答案
第4問
メリットは1.過去図面データの活用で、規格
品設計の作業効率が改善し、多忙な設計要員
のフリーデザインの設計時間確保が出来る事。
2.データから3Dモデルを作成し、設計段階か
ら顧客に設計を確認することで、設計手戻り
の早期発見でき、顧客満足度が向上。3.CAM
内で各部品の事前調整可能で制作期間短縮。
思考
与件文読む前
- 140字だから、3,4個のメリット書くのかな?
- CADの効果といったら、データ化だよね
- CAMとも言ってるから、事前に部材の干渉とかチェック出来るのかな?
与件文読んだ後
- 第3問の課題を解決する方向性がメリットなのかな?
- と、考えると、作業効率アップでしょ
- QCDを改善する方向が、事例3的にスマートだよね
- 3D化とか出来るんだよね?
- 営業ツールとしても使えるかな?
- 既存製品を効率的に処理できれば、結果的に受注品への注力が出来るメリットもあるかな
反省点
第3問の内容を意識した答え方をする方向性が、
作問者が答えさせたい方向なのだと感じた。
それに一次知識も加えると、色々とメリットが思いつき、
文字数が足りなくなり、最後は体言止めで終わってしまった。
そして回答もかなりザックり書いてしまい、
途中の説明が抜け、やや不明瞭になってしまった感じもある。
かといって、丁寧に書くと文字数足りなくなり、厳しく。
いかに詰めて、分かりやすく書くかが難しかった。